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小さな石碑が語る大きな池のお話

20100124_01.jpg

山へと続く細くて急な小道をゆるゆると登っていくと、目の前がぱぁっと開けて大きな水面が広がる。

ここは四万十市田野川というところ。
この集落のどの家よりも高いところにあるのがこの池。
池の周囲をぐるりと回っていくと、ちょうど登り口と反対側の水際にに小さな石碑がひっそりと建っている。

20100124_02.jpg


高さのわりに大振りな笠を被された石碑の正面には「池の謂れは内に有り」と。

笠を外すと石碑は二つに別れ、内側の剥落しつつある文字群から石碑建立の記憶が語られる。

石碑が語るのは、この池が江戸時代に田野川の庄屋親子二代の先導で作られたという物語。
工事には幡多全土から延3万人を超える人夫が集まったという。

20100124_03.jpg


この池は下流にある田野川全域の水源として作られた溜池。
夏季になると水量を減じ、干上がってしまう田野川川からの配水を補うために作られたのだ。
この池いっぱいにたまった水は田野川川に流され、渇水する1ヶ月の間下流の14haにおよぶ水田を潤すことができたという。

20100124_04.jpg


池は昭和10年にも改修工事を行い、貯水量を増加させて地域の営農に役立てられたが、夏場に水を必要とする中稲から、梅雨期に水を必要とする早稲に栽培品種が変わったことに伴って徐々に役割を減じていく。

しかし、現在も池の管理をおこなう「水番」制度は生きており、数軒の農家がこの池の水を水源として利用している。
田野川川にも各水田へ配水するための小さな堰が数多く生きている。

小さな石碑が語る大きな池のお話。
石碑は小さなものだけど、そこから語られるのは大きな地域の物語。
文化財とはきっとそういうものなのだ。


 
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  1. 2010/01/18(月) 23:10:31|
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